12月22日 ~ 1月4日
令和五年 冬至
風風吹け吹け 冬至に生誕 冬至_一年のうちで一番の夜長となり冬が極まるが、〈一陽来復〉太陽が蘇る初日でもある。 この冬至の一陽来復の思想が、キリストの誕生日12月25日クリスマスにも深く関わっていると...
時候に親爺想ふ
12月22日 ~ 1月4日
風風吹け吹け 冬至に生誕 冬至_一年のうちで一番の夜長となり冬が極まるが、〈一陽来復〉太陽が蘇る初日でもある。 この冬至の一陽来復の思想が、キリストの誕生日12月25日クリスマスにも深く関わっていると...
1月6日 ~ 1月19日
災三が日 三枝の礼 小寒_寒の入りである。 元旦の朝、冷んやりとして空気が澄んでいた。こんな「大気冴ゆ」とでも呼ぶような、冴え冴えと澄み切った朝には居間のベランダから富士山が綺麗に見える。天気が良い日...
1月20日 ~ 2月3日
災三種 未曾有は佳き事 大寒_寒風吹きすさぶ枯れた色の景色の中に、隣家の庭木の南天の赤色が滲みる。 我が家の正月飾りも、青竹に松を立て廻りに南天を散らしたものであった。「南天」の音の〝難を転ずる〟とい...
1月20日 ~ 2月3日
災三種 未曾有は佳き事 大寒_寒風吹きすさぶ枯れた色の景色の中に、隣家の庭木の南天の赤色が滲みる。 我が家の正月飾りも、青竹に松を立て廻りに南天を散らしたものであった。「南天」の音の〝難を転ずる〟とい...
2月4日 ~ 2月18日
愚かなり 春立つや 立春_寒が明け、暦は春である。 旧暦の立春は、新春つまりは新年である。ゆえに前日は季節と年の大きな節目「節分」となる。季節と季節、年と年が移り変わるその境目に、良からぬ魔物が入り込...
2月19日 ~ 3月4日
カタキだ 春の雪 雨水_山野の雪解けが雪汁となって田畑を潤す時。農家では年の新たな農作業の始まりとなる時期である。 藍染の材料となる〝蒅(すくも)作り〟の始まりでもあり、徳島県の吉野川沿岸では蓼藍の種...
2月19日 ~ 3月4日
カタキだ 春の雪 雨水_山野の雪解けが雪汁となって田畑を潤す時。農家では年の新たな農作業の始まりとなる時期である。 藍染の材料となる〝蒅(すくも)作り〟の始まりでもあり、徳島県の吉野川沿岸では蓼藍の種...
3月5日 ~ 3月19日
JAZZは調味料? ひなの家 啓蟄_雨水の滋養を含んだ土の中から息吹が生まれ出て、ひと雨毎に春の気配を感じるころ。 桃の節句の前日に、生菓子を求めに帝国ホテルの虎屋に行く。この時期、ホテル本館の地下フ...
3月20日 ~ 4月3日
女王の本性 天からの罰 春分_陽が真東から昇り、真西へと沈んで、昼と夜が拮抗する。 奈良東大寺のお水取り修二会が無事終わりを迎え、多摩川土手の桜並木が芽吹いて、枯れ木の輪郭から蕾を抱いたものへと形を変...
3月20日 ~ 4月3日
女王の本性 天からの罰 春分_陽が真東から昇り、真西へと沈んで、昼と夜が拮抗する。 奈良東大寺のお水取り修二会が無事終わりを迎え、多摩川土手の桜並木が芽吹いて、枯れ木の輪郭から蕾を抱いたものへと形を変...
4月4日 ~ 4月18日
悉皆成仏 初花 清明_四月となり、暦は〝春たけなわ〟である。 暦の上ではまた〝晩春〟であるが、寒い日が続いた。 桜も満足に開花していないので〝花冷え〟と呼ぶのにも憚られるようだ。 四月に入って多摩川沿...
4月19日 ~ 5月4日
雷と雨と花 さくら、さくら 穀雨_春雷と共に恵みの雨の降る時候である。 今春の東京は、気温低く雨天が続き例年よりも桜の開花が遅れた。 東京の開花宣言がなされた後も、棲まう多摩川沿いの桜はなかなか満開と...
4月19日 ~ 5月4日
雷と雨と花 さくら、さくら 穀雨_春雷と共に恵みの雨の降る時候である。 今春の東京は、気温低く雨天が続き例年よりも桜の開花が遅れた。 東京の開花宣言がなされた後も、棲まう多摩川沿いの桜はなかなか満開と...
5月5日 ~ 5月19日
古文は無駄ですか? 見当たらぬもの 立夏/端午の節句_次第に夏めいてくる時候である。緑が萌え、快晴の日が多くなる〝五月晴れ〟の季節となった。 ゴールデンウィークに入って保育園が休みとなったため、多摩川...
5月20日 ~ 6月4日
温泉宿に想ふ 雨上がり 小満_陽気が高揚し、万物が満ち満ちて、草木が成長する頃。 4月の下旬と5月の中旬、家人のお供で(お供というところが寂しい)、箱根・強羅と湯河原の温泉旅館に宿泊した。両日とも生憎...
5月20日 ~ 6月4日
温泉宿に想ふ 雨上がり 小満_陽気が高揚し、万物が満ち満ちて、草木が成長する頃。 4月の下旬と5月の中旬、家人のお供で(お供というところが寂しい)、箱根・強羅と湯河原の温泉旅館に宿泊した。両日とも生憎...
6月5日 ~ 6月20日
オリンピック・イヤー 走り梅雨 芒種_稲など穂先に刺・芒(のぎ)のある作物を植える頃。田植えなど農家が忙しい時期となる。 マンションの植え込みの紫陽花がちらほらと花を咲かせて、梅雨が近いことを知らせる...
6月21日 ~ 7月6日
ONCE UPON A TIME IN TOKYO 虎が雨と狐の嫁入り 夏至_夏に至り、夏越しの大祓も近い。 例年、関東の梅雨入りは六月上旬の七日あたりが平均であるそうだが、今年は十日以上遅れた今日も...
6月21日 ~ 7月6日
ONCE UPON A TIME IN TOKYO 虎が雨と狐の嫁入り 夏至_夏に至り、夏越しの大祓も近い。 例年、関東の梅雨入りは六月上旬の七日あたりが平均であるそうだが、今年は十日以上遅れた今日も...
7月6日 ~ 7月20日
世智辛い 梅雨はどこ 小暑_暦の上では梅雨が明け夏の暑さがやって来る頃。 梅雨入り前の長雨「走り梅雨」が終わって梅雨入り宣言したと思ったら、雨が止み真夏日が続く。梅雨はどこに行ってしまったか。 この暑...
7月21日 ~ 8月7日
French Polynesia 蝉時雨 大暑_梅雨があっけなく明けた。作物への影響はなかろうか心配である。主夫にとって野菜の不作はそのまま価格に反映され、家計と献立に直結するのである。今年は晩春から...
7月21日 ~ 8月7日
French Polynesia 蝉時雨 大暑_梅雨があっけなく明けた。作物への影響はなかろうか心配である。主夫にとって野菜の不作はそのまま価格に反映され、家計と献立に直結するのである。今年は晩春から...
8月7日 ~ 8月21日
French Polynesia_2 常に識る 立秋_夏真っ盛りの中でも、秋という字に涼しさの趣を感じようとする日本人の季節感がある。次の季節の気配を探るという独特の文化的特性である。 たとえば、早朝...
8月22日 ~ 9月6日
祭りのあと 慰霊 処暑_暑さが処(よこたわ)っている。台風もやってきたが、相も変わらず熱帯夜である。 7月27日から始まったパリオリンピックが8月11日に17日間に及ぶ競技を終え閉幕した。8月28日か...
10月7日 ~ 9月21日
ナイスガイの本性 鰯の雲 秋分_秋真っ盛りと言いたいところだが、猛暑日という季節にそぐわぬ名の日が続いている。観測史上最も遅い記録だそうである。 あまりの暑さでか、秋の彼岸の中日というのに、彼岸花・曼...
10月8日 ~ 9月22日
不実な人 男の性(さが) 寒露_空気が済み、月明かり煌々と月を愛でるのに良い季節である。東雲におりる草木の葉の露が冷たく感じる頃。 彼岸が明け、一週間ほどして秋風が吹くころに、ようやく彼岸花が咲いてい...
10月23日 ~ 11月6日
蒼ざめる現実 鳥も戸惑う 霜降_山に走りの霜が降り、やがて野にも降りて秋もめっきり深まりゆく。 と、秋口の情緒を肌で感じる時候というときに、この霜降の直前の10月19日に気温30度越えの〝真夏日〟を体...
10月23日 ~ 11月6日
蒼ざめる現実 鳥も戸惑う 霜降_山に走りの霜が降り、やがて野にも降りて秋もめっきり深まりゆく。 と、秋口の情緒を肌で感じる時候というときに、この霜降の直前の10月19日に気温30度越えの〝真夏日〟を体...
11月7日 ~ 11月21日
神の風 秋の暮れ 立冬_本日から立春の前日令和七年二月二日までが暦の上では冬である。 河原に遊ぶ保育園児の服装は落ち着いた色合いのものになったが、お揃いの黄色い帽子をかぶってそこ此処を駆け回る子らの嬌...
11月22日 ~ 12月6日
旧い氏と新たな氏 古希が近いぞ、不肖の兄 小雪_冬が足早にやってくる頃である。 河川敷で練習するシニアクラブの球児たちが、午後五時を過ぎた闇の中、投光器を灯して八時近くまで球を追っている。投光器の下で...