今こそ
和装回帰の
時である

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誕生きもの親爺

きものを親爺である貴君に薦めたい
薦める理由は多くある
楽ちんであり 流行に左右されない
なにより お姐さんに好評である
こんな素敵な衣服が他にあるだろうか
さあ きもの親爺の世界へ

きもの親爺宣言

我々はメタボ体型である。
あるいはそれに近い。
少なくとも青年の頃のそれからはかけ離れた。
いや私は変わらぬという希有な方はそれはそれで良いだろう。

また我らには痛風がある、糖尿も、高血圧も、睡眠時無呼吸症候群も、中性脂肪もまた高い。

だが 困ったことに我々親爺は、このような体型の激変にもかかわらず、相も変わらず女性を慈しむことをやめない。
いや私は妻一筋、はたまた同性をとおっしゃる方も、それはそれで結構だ。

しかし、人生の最終コーナーを廻らんとする親爺たちよ。
最後の直線のラストスパート、ゴールインの姿は美しくあろうではないか。
人それぞれにゴールテープは用意されている。

ここに日本の伝統的衣服「きもの」がある。

有難いことに「きもの」は我々の腹をやさしく包み込むばかりか、なおかつ大人の男としての魅力を、もしくは幻想を醸し出してくれる。

われわれは『ポパイ』『ブルータス』でアメリカ万歳、イタリア最高とそのライフスタイルやファッションを追い求め、日本の伝統文化を顧みなかった罪多き世代である。

ならばこの世代から「男のきもの」を復権させようではないか。
今こそ「和装回帰」のときである。
何となれば「きものは親爺の武器である」のだから。

いざ行かん! 親爺たちよ!

その人生の輝ける最期の時まで、きものを纏(まと)いて