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レーモンド松屋

昭和歌謡_其の七十五

ジャマイカスタイル・スカ (Ska)

『想いで迷子』
三木たかし

レーモンド松屋 feat.乙三(おっさん)

童謡『森の小人』

 このところ連続して、こちらのコラムの場を、高校の同級生である「口腔科」 ドクター・林晋哉の紹介に使わせていただきましたが、今回から本来の「歌謡曲」がらみの話に戻しましょう。

林と組んで、只今制作中の「目からウロコの、お口の話」(仮タイトル)に絡 むようになりまして……。彼とごく頻繁に本の中身に関することはもちろん、その他もろもろ、あーだこーだ2人で交わしている会話の、ほとんどが、昭和時代のど真ん中、私たちが生まれた時代から、平成を経て令和に至る、60年近くの年月 の間に、日本がどう変わり、日本人の「お口の中」がどう変わったか?てな話 題に尽きます。

すると私の意識の中に、さほど無理なく、私の幼い頃、学生時代、社会人になった頃、まだハゲてなかった頃……に、巷で流行った歌謡曲の〝あれやこれや〟が、ふいに浮かび上がり、おのずと鼻歌になって口から飛び出します。

ある日、……朝7時頃に起きて、その日1発目の放尿を、勢いよく便器の奥へぶ ちまけていた時に、なにげなく私の口から「♪~森の木陰でドンジャラホイホイ~♪」と、寝起きの状況からすれば、はなはだ景気が良すぎ、テンポが良すぎなメロディが、歌詞付きで飛び出したんですね。

いやぁ、自分でもたまげてしまいまして。はて? どうして俺は、今、気持ち 良くションベンを放ちながら、こんな古い童謡を、鼻歌で唄っているのだろうか?

それ以上に、この童謡って、ブッチャケ何だっけ!?

ネットで調べてみて、こんな動画にたどり着きました。

そうです、そうです、コレです。間違いない!!

すでに半分、若年性認知症と化している私の記憶の中で、この童謡の途中の歌詞が、どうしても思い出せなかったのです。

♪~今夜はお祭り 夢の国【ナントカ】が揃ってにぎやかに~♪

ここの【ナントカ】が、実は今回、【小人さん】──だと知り、ぶったまげてしまいました!! この童謡、小人の世界で年に一度、森の鎮守さまのお祭りがあっ て、小人みんなが大いにはしゃぎ、大いに踊りまくる、という歌詞内容であることに、還暦前の、こんなハゲ親父になって、改めて気付かされました。

しかも、楽曲のタイトルは『森の小人』(昭和22年12月発売/作詞:玉木登美 夫&山川清/作曲:山本雅之)です。なんとも、完全に現在は、放送禁止でしょうねぇ^^;。

いや、私は……実は北海道などで古くから伝説的に語り継がれている、森の妖精=コロボックルの存在を、冗談抜き、かなり本気で信じてますから、全国の山間部、それも鬱蒼と緑濃き森の茂みの……どこかに、われわれ人間の手のひらに、 ひょいと飛び乗れるほど小さい種族? 生物? が実在したって、何もおかしく ない話だと考えます。UFOなどより、よっぽど実在に信憑性を感じますし、ド ラマを感じます。

ま、そんなシチ面倒臭い話は脇へ置き、この『森の小人』って曲、皆さん、覚えていらっしゃいますか? 子供の頃、音楽の時間などで唄った記憶、ありま しょうかね?

♪~森のこかげで ドンジャラホイ
シャンシャン手拍子 足拍子
太鼓たたいて 笛ふいて
今夜はお祭り 夢の国
小人さんがそろって にぎやかに
あー ホーイ ホーイヨ ドンジャラホイ~♪

ある日突然、それも朝早く、私の口から飛び出した鼻歌が、この『森の小人』 だったのは、歌詞の内容云々でもメロディラインでもなく、100%、この楽曲 の、童謡らしからぬポップな編曲にある!! と、私は、後日、You-Tube で、上記に貼り付けた音源はもちろん、さまざま聴いてみて確信しました。

何度も繰り返される緊急事態宣言やら、まん防ナントカやら、何ら科学的な対策の根拠、エビデンスがないのに自粛自粛自粛……、「エエかげんにせぇよ!!」と 怒鳴り散らす気力も失せてしまった私は、かなり気分が鬱っぽく落ち込んでましたから、この脳天気とも思える、陽気な〝縦ノリ〟のリズムに、塞いでいた私の 胸の内は、みごと一気に、清々しいまでに晴らしてくれた……と、つくづく感じ入りました。

これ、ハッキリと〝スカ〟のリズム編成ですよね。〝スカ〟についての詳細 は、こちらを参照いただきましょう。

日本にも、〝スカ〟を売りにするバンドで、なおかつバンド名にもそれを付けてしまった、「東京スカパラダイスオーケストラ」という、今年で結成36年にも なる有名な人気アーチストもおりますけれど、要はラテン地域のネイティブ音楽が発祥の、アップテンポなリズムのことです。

私は専門でないので、イイ加減なことをここに記すと、プロの音楽関係者に叱 られてしまいそうですが、例えば美空ひばりの『お祭りマンボ』(昭和27年8月 15日発売/作詞&作曲:原六朗)は、タイトルはマンボとなってますが、私の考えでは〝スカ〟じゃないでしょうか。シングルが発売された当時、流行歌のタイ トルに〝スカ〟と銘打っても、一般大衆はチンプンカンプンだったでしょうし、 〝スカ〟のリズム自体、プロの世界でも、さほど認知されていなかったのかも? しれません。

こちらのコラムで、私はもう何度も書きまくって来た事実ですが、私たちが耳 にして「こりゃベリグーな歌だ!!」と認知させられるのは、歌謡曲のメロディラ インの出来よりも、編曲の上手さ──これに尽きます。

逆をいえば、どんな素晴らしい構成のメロディラインでも、前奏や間奏のアレ ンジメント、メロディにかぶせる様々な和音……つまり編曲家の腕が悪ければ、おそらくヒットにつながらないはずです。

レーモンド松屋『想いで迷子』

つい最近、カラオケ好きの私のお袋が、「レーモンド松屋が、『想いで迷子』 (作詞:荒木とよひさ/作曲:三木たかし)を唄っているらしいから、観たい!!」と、やたらせっつくので、You-Tubeで検索してみました。

レーモンド松屋? カラオケファンにはお馴染みの歌手ですが、一般の皆さん には「誰、コイツ?」かもしれませんね。四国は愛媛県松山生まれの、御年70のオッサン!! 五木ひろしに楽曲提供した『夜明けのブルース』の大ヒットもある!! のですが、何故か地元の松山に〝張り付いて〟活動しているため、全国的な話題には、どうしてもなりません。

でも、今回、じっくりネット検索してみて、飛び出したのが、こちらです。

いやぁ、これがメチャメチャ恰好イイ!!

お袋に言われなきゃ、私は、レーモンド松屋バージョンの『想いで迷子』を知りませんでしたから、これは素直にお袋に感謝するしかありません。

ちなみにオリジナルの『想いで迷子』は、韓国の人気歌手チョー・ヨンピルが歌唱し、昭和61年9月25日にシングルを発売しています。日本でも大ヒットしま したね。現在でも、カラオケの定番曲です。

さて、レーモンドバージョンの編曲リズム構成は、『森の小人』同様、〝スカ〟でしょう。

この楽曲は、昭和歌謡の「超売れっ子」作曲家だった、三木たかし没後の記念企画として、2012年7月25日に発売された、『もしも明日が─三木たかしトリ ビュート─』というアルバムの収録曲です。

編曲を担当したのが、私はよくわかりませんが、若い世代に多くのファンを獲得する、超人気のロックバンド「乙三(おっさん)」だそうで。

現実的に、正真正銘【オッサン】であるレイモンド松屋の、憎いくらいに渋い歌声と、バンド名が【オッサン】の、見事すぎるアレンジと演奏──のコラボ。こ ういう素敵な楽曲の制作が成り立つから、歌謡曲って、昔も今も素晴らしいんで すね。

ちなみに本家本物、チョーヨンピル歌唱の、オリジナルの『想いで迷子』は、 こちら。

 

レーモンドバージョンを、さんざん聴きまくり&唄いまくった後では、……スミマセン、本家を聴く気が失せました。チョーさん、ごめんね!!

勝沼紳一 Shinichi Katsunuma

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